
テレビやSNSで話題となっている「うさぎ観音」ですが、実は佐渡島の真ん中辺りにあります。
一般的な観光地はもう行ったし、他では見られないような何かを見たい!
そんな方はぜひ訪れてみてください(^^)
「うさぎ観音」が祀られている長谷寺

「うさぎ観音」は佐渡の真ん中あたり、新穂の長谷寺(ちょうこくじ)というお寺にあります。
このお寺はボタンなど花のお寺として知られていて、長谷寺では約30種類、約1000株のボタンが鑑賞できます。
今から1200年前に唐(中国)に渡って密教を継承し、日本で真言宗を開いた弘法大師(空海)が中国から鑑賞用や漢方薬剤として持ち帰った花だといわれています。
また、古い時代から薬膳料理に使用するタンポポ、シソ、ヨモギ、ドクダミ、シセセンジなどが自然に生えていたそうです。

住職は、これらの植物を自然に咲かせるために、以前より境内の草花の手入れをどうしようか考えていたところ、健康への影響を考え除草剤を使うことは避け、うさぎに雑草を食べてもらおうと考えたといいます。
さらに、近年の佐渡島への観光客の減少をどうにかしたいと思い、世界に通用するモニュメント像(シンガポールのマーライオン)に匹敵するような像を設置したいと思い「うさぎ観音」を建てることを決めたとのこと。
高さ6mもある大きな「うさぎ観音」のお腹には十一面観音がおり、境内の雑草を食べてくれている草取りウサギを守ってくださっています。
最近は佐渡金山をイメージした金色の「うさぎ観音」の御朱印のお授けを始められたそうで、季節限定バージョンも作成中なんだとか。
長谷寺にご参拝された際には旅の記念に御朱印所も寄られるといいかもしれません。

ちなみに、このお寺は歴史的にも素晴らしく、729年に奈良時代の日本の僧で宗教上の最高の地位に立った行基菩薩がここを訪れ、能で知られている世阿弥もこのお寺を訪れたといわれています。
大和の長谷寺(はせでら)に地形が似ていることから長谷寺(ちょうこくじ)と名付けられたといいます。

このお寺にある十一面観音立像3体(国指定重要文化財)は平安前期に真言宗を開いた弘法大師(空海)が作ったものだと言われていて、明治39年4月、国宝(現国重文)に指定されました。
これ以外にも、国指定重要文化財や県指定文化財の仏像や県指定天然記念物のスギやマキなどが沢山あります。

長谷寺では何月に何の花を見ることができるの?

花のお寺としても知られている長谷寺ですが、季節によって色々な花を見ることができます。
ここでは、季節ごとに見ることができるお花を紹介します。
● 4月上旬~下旬:水芭蕉
● 4月中旬~下旬:レンゲキョウ
● 4月下旬~5月中旬:ツツジ
● 5月上旬~中旬:牡丹
● 5月下旬:サツキ
● 6月下旬~7月下旬:あじさい
● 7月下旬~9月中旬:むくげ、サルスベリ
● 9月中旬~10月上旬:コスモス
● 11月:紅葉
2人一緒に生まれ変わる「棺桶体験」ができる!

長谷寺にはお花や「うさぎ観音」だけでなく、さまざまな体験コースも用意されています。
特におすすめなのが次の2つのコース。
1.「お棺」入り体験
本物の「お棺」の中に入り、生まれ変わって出てきます。
なんと、このお寺では2人用の「お棺」があり、ご夫婦やカップルで同時に体験することができるんです!!
海外の方にも人気らしく、1つのお棺は外国人の体型・身長に合わせ長さを伸ばしたそう。

2.暗闇法話
暗闇の部屋の中で、ローソクのみの灯をたよりに住職が20分程度法話を行います。
学生たちの受け入れをすることもあるそうなのですが、以前、問題を抱えた生徒たちにこの法話を行ったところ、20分で自身を振り返り別人のようになって部屋から出てきた生徒もいたそう。
住職が説く、生や宇宙などの壮大な話を暗闇の中で自分と向き合いながらしっかり聞いてみるのも良いかもしれません。
まとめ
長谷寺には文化的な仏像や「うさぎ観音」、四季折々の花々が沢山あります。
ご住職の人柄も良く、佐渡島に関する歴史的な話もじっくりと聞くことができます。
お寺巡りや話題のスポットを訪れたい人はぜひ立ち寄ってみて下さい。
TEL:0259-66-2052
駐車場:
第一駐車場(マイクロバス2台、乗用車15台)
第二駐車場(乗用車10台)
第三駐車場(大型バス3台、マイクロバス2台、乗用車10台)
アクセス:両津港から車で30分
公式サイトはこちら