
毎年、8月23日になると相川・達者にある「目洗い地蔵」さんで「お地蔵さんまつり」が行われます。
一般的には地蔵盆(じぞうぼん)は地蔵菩薩の縁日で24日といわれていますが、達者では古くから23日がお地蔵さんの日。

地元の人や達者出身で島外にでて帰省してる人たちは、お盆を少し過ぎた8月23日に花や提灯を持って、達者にある2つのお地蔵さんにお参りに行きます。

1つは「目洗い地蔵※」で有名なお地蔵さんの場所。
※森鴎外の小説「山椒太夫」の最終場面の地。安寿と厨子王という2人の子供と生き別れになった盲目の母と息子が再開した場所。

そしてもう1つは集落の反対側にあるお地蔵さんです。

お地蔵さんは「子供の神様」や死後にあの世にしっかり導いてくれる神様としてみなされています。
2人が無事に会うことができ「達者で会えて良かった」と言葉を交わしたことから、この地は「達者」と呼ばれるようになったといわれています。

また、母がここにある清水で目を洗ったところ、目が見えるようになったことから湧き水の場所に目洗い地蔵が祀られるようになりました。


大人はもちろん、子供もこの日はお地蔵さんにお参りに行きます。
目洗い地蔵
場所:〒952-2135 新潟県佐渡市達者時間:終日開放・無料