
佐渡にある相川では7月後半になると鉱山祭が開かれます。
これは金山で働いていた労働者を労い、鉱山の繁栄を祈願するお祭りで、佐渡の夏祭りのオープニングを飾る祭りでもあります。

初代佐渡奉行・大久保長安が金銀山繁栄を祈って建てた「大山祇神社(おおやまずみじんじゃ)」の祭礼が原点。

江戸時代中頃に祭りは一度途絶えてしまいますが、1885年に鉱山局長として赴任した大島高任(おおしまたかとう)がこのお祭りを復活させました。
硬い岩盤を神の力で「柔らかくする」ための「やわらぎ」や佐渡おけさ※の民謡流し、地域ごとに手作りした山車を先頭にした練り歩き、ジャンピングおけさ、花火などを楽しむことができます。
※佐渡おけさの生まれは、遠く離れた九州・熊本だといわれています。天草地方のハイヤ節が、北前船の船乗りによって佐渡の小木港に伝わり、相川の金銀山の労働者に広まったといわれています。金銀山で歌われるうちに元歌にはなかった哀愁を帯び、聞く人の心に残るメロディーが出来上がったともいわれています。
