
佐渡島の相川地区に来たらぜひ立ち寄って頂きたいのが相川金山と奉行所を結ぶ「京町通り」。




佐渡産の銅で作られた「時鐘楼」のある下京町~中京町~上京町と続く坂道で、17世紀に佐渡金山が栄えたころのメインストリートになります。

ちなみに、この「時鐘楼」江戸時代中期から幕末を経て明治初期まで、相川の町に時を告げていて、今も決まった時間になると京町に鳴り響きます。


金山で繁栄した時代には、島外から多くの商人が佐渡島に渡り、この場所で商売をしていたそう。
特に京都や大阪の絹問屋が多く店を構えていたということで、「京町通り」という名がつけられたといわれています。

京町通りの周りには碁盤の目のようにあちらこちらに小道が張り巡らされていて、当時の都市計画の様子が伺えます。
周辺には「大工町」「八百屋町」など、職人のエリア別に名前が付いていて、人々の暮らしを感じる事ができます。



夕方になると日本海に沈むオレンジ色の大きな夕日がこの通りを照らします。
その光景は美しく、暖かな色味を帯びた通りや建物には懐かしさを覚えます。

坂を上っていくと、雑貨屋さん、古民家カフェ、古民家シネマ、拘置所、お蕎麦屋さん、伝統工芸・民芸品屋さんなどもたくさん。


昔この地域で使われていた鬼瓦や石臼の展示なども見ることができます。


毎年、6月初めに雪洞(ぼんぼり)の灯りの中、伝統的な相川音頭で優雅に踊り流す「宵の舞」が行われます。
歴史を感じさせる通りを、ぼんぼりの淡くやわらかな光が照らし、生演奏と共に漂う唄声が通に響き渡ります。
相川音頭や佐渡おけさを踊る際に被る「おけさ笠」は、その昔、奉行所で踊る際にお奉行様や役人様に失礼にならないように顔を隠すために使われていたという説も。
幻想的な雰囲気の中、当時の装いで舞う人々を見ていると、まるで17世紀にタイムスリップした気分に。
佐渡の歴史に興味のある方やノスタルジックな雰囲気が好きな方には特におすすめです。

雑貨屋さんや古民家、民芸・伝統工芸品などのお店もあるので街歩きスポットとしてもいいですよ♪
最寄りのバス停:佐渡版画村(本線、七浦海岸線)から徒歩1分